認知症
昨日4月22日日曜日に日本認知症学会が主催する教育セミナーを受講してきました。とても有意義でした。
勤務医として毎日手術していた頃には、手術の技術認定などの方向にどうしても関心が向いてしまいました。同じ認知症でも手術で治せる認知症に関心を持ちましたが、実際には手術ではどうにもできない患者さんの方が圧倒的に多いのです。きっちりと勉強して行かなければなりません。
今回の講義はアルツハイマー病の治療と予防戦略、認知症の診断−画像診断を中心に、認知症と自動車運転−改正道交法と臨床現場での課題の3題でした。それぞれの分野の知識をup dateできたように思います。
2025年にはいわゆる団塊世代が75歳となり認知症患者さんも激増することが予想されます。今でも運転免許と認知症の関係が社会問題となることがありますが、医師がここに関わることになる可能性が高いことを今回の講義で改めて思い知ることになりました。
患者さんの運転免許は医師が認知症と診断することで停止になることもあります。免許停止となることで行動の範囲が狭まったり、生き甲斐を失うという事態も起こりえます。免許を返上しても利便性が損なわれないような世の中を作り出すことが重要となりますね。我々医療者も行政に働きかけていく姿勢を持たなくてはならないのかもしれせん。
しかし、まずは認知症専門を取得するために勉強します。